NPO法人を作る行政書士事務所はたくさんあります。
しかし「どこの事務所に依頼しても値段以外は全て同じ」というわけではありません。
値段だけで判断してしまうと、作っただけでその後どうしたらいいか分からずに結局無駄になってしまうということもあります。
そうならないためにも、「失敗しないNPO法人の作り方」を知っておきましょう。
(1)あなたに合う依頼先を見つけるための、判断基準とは?
値段だけで判断してしまうと、あなたに合う依頼先を見つけることは難しくなってしまいます。
依頼先を選ぶときは、以下のポイントもチェックするようにしましょう。
対応 (設立後含む) |
行政書士事務所もたくさんありますが、どんな対応をしてくれるかどうかを判断することがとても重要です。
対応とは丁寧な対応をしてくれるか、ちゃんと依頼者にとって利益になる行動をとってくれるか、だけではありません。 目的がNPOを長く運営し続けていくということの場合は、設立後もその目的に沿って対応してくれるかどうかを見極めないと依頼したことを後悔してしまうかもしれません。 |
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料金 |
料金も判断基準としては重要なポイントです。 しかし安ければいいというものでは決してありません。 重要なポイントは以下の3つです。
安い事務所というのはどうしても依頼者自身に動いてもらうことが多くなってしまったり、サービスの範囲が限定されていて追加で頼む場合は別途費用がかかったりと、「思ったことと違う」という時があります。 そのために最初に金額とサービスの範囲、追加でかかる費用がある場合の時のことをきちんと説明してもらうことが重要です。 |
相談 |
依頼しようかどうか迷っているけど、まずは話を聞いてみたい。 でも依頼することを決めたわけではないから相談料を多くは支払えない、という方も多いかと思います。 そのためまずはお電話かメールで
どうかを聞くことが重要です。 あまりに高額な相談料をとられても困りますし、無料相談だけど30分限定だったとかでは聞きたいことを聞けないこともあります。 当事務所では、まずはNPOというものがどんなものなのかを知ってもらうことが一番重要だと考えているので、期間限定ではありますが、
としています。 |
経験 |
経験とは単純に年数を重ねただけのことではありません。
NPO法人設立とは作っただけでは目的を達成できないこともあります。 NPOとして介護タクシーをやろうとしている場合は介護タクシーの許可をとらなければなりませんし、NPOとして飲食を提供する場合は飲食店の許可もとらなければなりません。 経験豊富な事務所とはそういった付随した必要な許可などもお願いできる事務所です。 |
助成金や融資 |
NPOをつくったら運転資金を助成金や融資だけに頼るのは危険ですが、その情報があるのとないのとでは大違いです。 助成金や融資の申請を考えている場合は、そういった資金確保にも詳しい事務所に依頼されることをお勧め致します。 |
登記手続き |
NPOも会社なので登記(法務局に必要な書類を申請する)という手続きが絡んできます。 設立登記の手続きや主たる事務所の変更をした時などには登記が必要です。 この登記手続きができるのは司法書士なので、登記を含めた依頼をする場合は司法書士事務所と提携している事務所を選ぶようにましょう。 |
(2)早めに相談に行ってみる
上記の内容などを踏まえてまずは、早めに相談に行ってみることをお勧めします。
NPOを作るには株式会社を作るのとは違ってどうしても長い時間がかかってしまいます。
○月○日からNPOを開始したいと思っても中々実行できないこともありますので、まずはお早めに相談されることが大事です。
(3)相談で質問すべきこと
相談に行ったら(1)の判断基準のポイントをチェックするのはもちろんですが、
- NPOを作ってどんなことをしたいのか?
- いつから始めたいのか?
- 売上状況(見込み含む)
をお伝えいただくことで、より詳細なアドバイスを受けることができます。
以上のポイントをチェックすることで、あなたに合った依頼先を見つけることができると思います。
少しでも参考になれば幸いです。